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【5つの謎】雨穴さん「幻肢痛〜十畳間の霊〜」の考察

みなさまこんにちは!

雨穴さんの作品は、最低10回は見返す変態amuuです。

さて、またまた雨穴さんの新作動画がUPされました!!

それこそが「幻肢痛〜十畳間の霊〜」です。

実は2022年1月号の「怪と霊」に寄稿された作品が元になっています。

幻肢痛とは…手足などが事故で失われた際に、もうないはずの手足の部分に感じる痛みのこと

このお話は雨穴さんの動画シリーズでは短編で、11分30秒で完結するためサクサク見れるのも魅力です。

そしてあまりに綺麗にまとまっているため、謎に気づかずに終わる方も多いのではないでしょうか?

しかしこの短編には大きな謎が張り巡らされています

そこで本日は、「幻肢痛〜十畳間の霊〜」について私の考察をまとめました。

記事を参考にし、動画をより楽しんでいただけると嬉しいです!

当ブログの雨穴さん考察シリーズはこちら

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幻肢痛〜十畳間の霊〜に残された謎

この動画の内容について簡単に要約すると以下のようになります。

このお話は、雨穴さんが知人から聞いたお話。

赤倉雄一さんという男性が、群馬県に家を買った。

雄一さんはその家を気に入っていたが、物置の入り口への動線が悪い点だけが不便だと感じていた。

そしてある日から、奇妙な夢を見るようになった。

十畳ぐらいの和室に小学生ぐらいの痩せた男の子が現れ、首を抉るように掻きむしる。

目を背けたいのに目を背けられない。

そんな夢を毎日見るようになる。

赤倉雄一さんはこの悪夢から、家の物置に関する謎を推理していく。

ではこのお話について、残された謎を整理してみましょう。

以下の5つに分けて考察していきます!

  • 群馬県の山間部に家を買ったのはなぜか
  • 雄一さんはなぜこんなにもはっきりと夢を覚えているのか
  • 男の子はなぜ首を掻きむしっているのか?
  • 雄一さんがかかった精神科の医師の言葉
  • この家であった「何か」とは

皆さんは同じ疑問を抱かれましたか?
私は動画を見てから、考察したくてウズウズしていました笑

私の考察では、この5つの謎は絡み合っています。

それでは早速考察へいきましょう!

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「幻肢痛〜十畳間の霊〜」の考察

先程の順番に考察していきます。

群馬県の山間部に家を買う理由

皆さんは家を探すときに、どのような条件で探すでしょうか?

多くの人が以下のような理由で探すと思います。

  • 交通の便がいいところ
  • 周辺環境が整っているところ
  • 職場の近く
  • 治安の良し悪し

しかもストーリーで明かされている通り、赤倉雄一さんは1人暮らしです。

独身男性が1人で住むために、田舎の家を買うというのは珍しいと思いませんか?

セカンドハウスの可能性もありますが、動画内では毎日寝ているようですから、住居として購入したと思われます。

では、なぜあえて群馬県の山間部に家を買ったのか…

その理由はおそらく実家がこの辺だったから

赤倉雄一さんは何らかの事情で実家へ帰ってくることになった

もしくは、定年退職したら、実家近くで余生を過ごすと決めていた

そこで吾妻町で住めるところを探した結果、この物件を見つけた。

実は吾妻町は移住推進のための空き家バンクがあります。
もしかすると空き家バンクでいい物件を見つけたのかもしれません。

加えて「環境が変わって疲れているから変な夢を見たんだ」と言っていますから、おそらくそこそこの都会から引っ越してきたのでしょう。

そこまでこの吾妻町に思い入れがあったということは、実家だったという説が濃厚かと思います。

では続いての考察へ移ります。

夢なのにここまではっきり覚えているのはなぜか

赤倉雄一さんは「あまり夢を見ない上に、見てもすぐ忘れる体質だ」と動画内で語られています。

ではなぜこの夢は、日記に書けるほどにはっきりと覚えているのでしょうか。

その理由は、これが夢ではないからです。

あなたは、夢で感じた「匂い・肌に感じる空気」まで覚えていたことがありますか?

少なくとも私はありません。

そんなにはっきり覚えているのは、「これが現実だからだ」と考えれば合点がいきます。

つまり、これは家が見せている夢ではなく、家に住み着いている男の子の霊の仕業。

赤倉雄一さんは、夜中に実際に霊によってこの光景を見せられている

と私は考えます。

現にタイトルに「夢」という言葉は使われていません。
もし夢なら「十畳間の夢」にすればいいのに、「十畳間の霊」と書かれています。
つまり、このお話は夢ではなく霊が実際に起こしている出来事なのです。

男の子はなぜ首を掻きむしるのか

この疑問は多くの人が抱いたのではないでしょうか?

首をゴリゴリ掻きむしる…この行為は痒みなどでは引き起こされない行動です。

その理由は、男の子は日常的に首を絞められ虐待されているからだとしたら…

ますます怖い話になってきましたねぇ〜

男の子が首を掻く表現として

“ゆっくり、えぐるように…”
“首が日に日に赤黒く変色していく”

このような掻き方は、通常ではありえません。

これは痒みではなく、もっと何か強い苦痛に対しての行動だと考えます。

首をえぐるように爪を立てて掻くような行動…。

考えられる理由は

首を絞められて苦しい男の子が、ヒモを外そうと必死で首に手をやっている

そして、縄を外されても尚、男の子はその苦痛を思い出し、首に手をやって引っ掻いている

赤黒いというのは血流が悪いと考えられますので、首を絞められているなら納得がいきます。

しかも男の子は痩せているので、ご飯もあんまり食べれていないのかも…

痩せているようですし、日常的に虐待されているのかなと予想します。

雄一さんがかかった精神科の医師の言葉

雄一さんがかかった精神科医の言葉は、とても印象的でした。

夢とは、脳に蓄積された記憶の断片が結びついたもの
だから見たことない景色や知らない情報が夢に出てくることはない

夢の原因というのは、まだ解明されていない部分もありますので、ここまで断言できる医師はすごいなと感じました。

そして浮かぶ疑問。

なぜ医師はここまで断言できたのか?

その理由は、医師はこの男の子の事件を知っているから

とすればどうでしょうか。

吾妻町は決して大きくない町ですから、何か事件が起きることも少ないでしょう。

ちょっとした事件が起きれば、町中に知れ渡るはずです。

実は私の祖母の家がある町は、吾妻町と同じぐらいの人口です。
ご近所さんのちょっとした情報もすぐに入ってきます。
(吾妻町:約1.2万人、祖母の住んでる所:約1.7万人)

つまりこの医師は、この男の子の事件も、家が減築されたことも、その後で赤倉雄一さんが住み始めたことも、全て知っている

つまり医師は本当はこう言いたかったのではないでしょうか。

その悪夢は、あの家に住んでいた男の子の記憶から引き起こされているんだよ

しかし医師ですから、幽霊という不確実なことは言えない。

だからこそ遠回しでありながら断言した、と私は考えます。

この家であった「何か」とは

物語はこの家で何かが起きたことで2階を取り壊した、そしてそれをかびたチーズを交えて表現しながら物語は幕を閉じます。

とても秀逸なオチですよね。

ではこの起きた「何か」とは何でしょうか?
この考察を読んでくれたあなたならきっと予想できるはず!

そうです、虐待により男の子が亡くなってしまったのです。

少し余談ですが、男の子が階段を降りた先は寝室でしたね。

これはおそらく、もともと男の子の両親が寝ていた部屋です。

つまり男の子が部屋にいないときは、両親の寝室にいるということになります。

そして雄一さんは、男の子が部屋にいないと不安になると仰っていました。

これは、男の子が寝室にくると雄一さんが何かされる→不安になるのだと思っていませんでしたか?

私は初めそう考えていました。

しかし、実は逆なんです。

ん?どういうこと?

よくよく考えてみてください。

私の考察ではこれは家ではなく、男の子の霊が見せている光景。

つまり不安になっているのは、男の子なんです。

雄一さんが不安なのではなく、男の子が不安なのです。

階段を降り、寝室にいかければもっとひどい仕打ちを受ける。

もしかしたら、いうことを聞かないとご飯が貰えないのかもしれない。

だから男の子は階段を降りて、夜になると寝室へ向かう。

そして首を絞められ虐待される。

つまり寝室にいる間、男の子は虐待を受けています。

だから不安になるし恐怖を感じるのです。

なかなかグロテスクな考察かもしれませんがいかがでしょうか?
雨穴さんの動画を見る上での余興として、楽しんでいただけると嬉しいです!

幻肢痛〜十畳間の霊〜の考察まとめ

では長くなりましたのでまとめます。

太字が考察で付け足した部分です!

赤倉雄一さんは、実家があった群馬県我妻町で余生を過ごそうと考えていた。

ちょうどいい中古物件を見つけた。

開放的なリビングの窓が気に入っていたが、物置の入り口に不便を感じていた。

そんなある日変な夢を見るようになる。

しかし実際は、これは夢ではなく実際に男の子の霊が見せている光景。

(だからタイトルが「幻肢痛〜十畳間の」)

夢の内容は十畳の和室に、小学校低学年ぐらいの痩せた男の子が座っている。

爪でゴリゴリ首をかきむしり始める。

男の子は虐待中に首を絞められていることを思い出し、首を絞めようとする紐を外そうと無意識に手が伸びてしまう。

雄一さんはその光景に対し、目を逸らしたいのに目を逸らすことができない。

この奇妙な夢を毎日見るようになり、男の子の首が汚く赤黒くただれていく。

ある日の夢では男の子がいなかった。

男の子が部屋にいないとすごく不安になる。

(不安は実際には男の子が抱いている感情)

雄一さんは、自分は何か心の病気なのではないかと不安になる。

精神科を受診すると医師にこう言われる。

「夢は記憶の断片が結びついたもの」

「だから見たことない景色や知らない情報が夢に出てくることはない」

だが実際には医師はこの男の子が亡くなった事件を知っているため、雄一さんではなく男の子があなたに夢を見せているんだと言いたかった。

しかし医師としてそのような非科学的な情報を伝えることはできないため、上記のように伝えた。

雄一さんは物置部屋の窓が開閉式である点から、もともとは物置は別の空間だったのではないかと気づく。

物置には実はもともと階段があり、この家には2階があったのではないか…

そして2階は「何か」があったから取り壊したのではないか…

(その何かとは、実は男の子が虐待され、殺されたということ

その現場が凄惨なものであり、2階は取り壊された。

そして今も住み続けている雄一さんは、毎日男の子の霊が見せる記憶を見続けている…

(いつか“終わり”のシーンを見るはず)

少しでも楽しんでもらえると嬉しいです!

そして雨穴さん待望の新作小説…変な絵が10月22日に発売されることになりました〜👏

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